開発許可における擁壁の種類とCB擁壁の高さ制限について
土地の造成や宅地開発を行う際、切土や盛土に伴って必要になるのが擁壁(ようへき)です。
特に開発許可申請では、どの擁壁が使えるか・どこまでの高さが許容されるかが明確に決められています。
今回は、CB擁壁(コンクリートブロック擁壁)とその高さ制限、そしてそれを超える場合に必要となる擁壁の種類について解説します。
目次
CB擁壁は原則「高低差60cmまで」
開発許可の造成工事において、
CB擁壁(積みブロック)は原則として高低差60cmまでしか認められていません。
これは多くの自治体(神奈川県内でもほぼ共通)の技術基準で、
👉 軽微な段差処理用
👉 小規模な土留め用途
としての使用に限定されているためです。
60cmを超える土留めとしてCBを使うことは、
開発許可では基本的に不可となります。
60cmを超える場合は「構造擁壁」が必要
擁壁の高さが60cmを超える場合、
安全性を確保するため一部の市町村を除き、構造計算された擁壁が求められます。
主に使われるのが以下の種類です。
■ RC擁壁(鉄筋コンクリート擁壁)
もっとも一般的な擁壁で、
・鉄筋入りコンクリート構造
・構造計算により安定性を確保
・高低差が大きい造成にも対応可能
開発許可では標準的な選択肢となります。
■ 間地擁壁(石積・ブロック積み構造)
自然石やコンクリート製の間知ブロックを積み上げた擁壁で、
・勾配を持たせた構造
・排水性に優れる
・景観に配慮した造成で使われることも多い
ただしこちらも高さに応じた設置基準適合が必須です。
■ 重力式擁壁
擁壁自体の重量で土圧に耐える構造で、
・厚みのあるコンクリート構造
・比較的低〜中規模の高低差に適している
・構造がシンプルで施工しやすい
こちらも開発基準に基づく設計が必要になります。
なぜCB擁壁は60cmまでなのか?
CB擁壁は構造的に
❌ 土圧への耐力が小さい
❌ 地震時の安全性が低い
❌ 排水・基礎構造が簡易
といった特徴があり、
造成による高低差処理には不十分と判断されているためです。
そのため、
👉 60cmまで → 簡易な土留めとして可
👉 60cm超 → 構造擁壁必須
という線引きがされています。
開発許可では擁壁計画が審査の重要ポイント
擁壁は、
✔ 許可が下りるかどうか
✔ 工事費がどれくらい増えるか
✔ 工期が延びるかどうか
に直結する重要項目です。
事前に高さ関係を整理し、
どの擁壁が必要になるかを正確に判断することが不可欠です。
当事務所では擁壁を含めた造成計画からサポートしています
開発許可における擁壁計画は、
・造成設計
・高さ算定
・構造形式の選定
・行政協議
まで一体で考える必要があります。
当事務所では、
擁壁計画を含めた開発許可・造成設計・事前協議までトータルでサポートしております。
また、擁壁設計のみの依頼にも対応しております。
擁壁が必要になりそうな土地の開発をご検討中の方は、
お気軽にご相談ください。


