県道・国道に接する土地の開発許可取得の実務ポイント

県道や国道に接している土地で開発行為を行う場合、
都市計画法第32条に基づく公共施設管理者との協議(いわゆる32条協議)が必要になります。

神奈川県内であれば、

  • 県道 → 神奈川県 の土木事務所
  • 国道 → 国土交通省 の出先機関

との協議が必要です。


■ 32条協議自体は、実はそこまで重くない

「県道・国道が絡むと開発許可が大変」と思われがちですが、

実務上、
基準に適合していれば32条の同意自体は比較的すんなり進むことも多いです。

  • 接道条件を満たしている
  • 切下げ計画が基準に合致している
  • 排水計画に問題がない

このあたりが整理されていれば、
開発許可取得までは意外とスムーズに進むケースもあります。

※前提として、事業区域や境界が確定していることが重要ですが、その点は別記事で解説します。


本当に大変なのは「自費工事申請」

開発許可後(又は開発許可申請期間中)、自費工事申請の事前協議から本格的な技術協議が始まります。

ここが実務的には一番の山場です。


■ 労力の体感値

あくまで実務感覚ですが、

  • 市道:労力1
  • 県道:労力2
  • 国道:労力3

というイメージです。


■ なぜ県道・国道は大変なのか?

① 技術審査が細かい

  • 舗装構成の妥当性
  • 横断勾配
  • 排水処理方法
  • 交通安全対策

細部までチェックが入ります。


② 決裁に時間がかかる

こちらが図面を提出しても、

  • 担当者確認
  • 上席確認
  • 本庁確認(場合による)
  • 決裁ルート回付

と段階が多く、時間を要します。

なかなか許可が出ないという状況も珍しくありません。


③ 警察協議が必要になることもある

交通規制や出入口形状によっては、
警察との協議が必要になる場合があります。

この協議が入ると、さらに期間が延びる可能性があります。


■ スケジュール感の違い

開発許可自体は順調でも、

  • 自費工事の詳細協議で時間を要する
  • 工事承認が想定より遅れる
  • 着工時期がずれ込む

といったケースは少なくありません。

特に県道・国道では、
「許可は出るが、時間はかかる」
という前提で工程を組むことが重要です。


まとめ

県道・国道に接する開発においては、

✔ 32条協議は基準適合なら比較的スムーズ
✔ 本番は自費工事申請の技術協議
✔ 労力感覚は 市1:県2:国3
✔ 決裁ルートが長く、許可まで時間を要する

というのが実務上の実感です。

「許可が取れるか」よりも、
「いつ取れるか」 が重要になります。


■ 当事務所の対応

当事務所では、

  • 32条協議対応
  • 開発許可申請
  • 自費工事申請
  • 道路管理者との技術協議

まで一括して対応しております。

県道・国道案件は、
時間と労力を見越した工程管理が成功の鍵です。

計画初期段階からのご相談をおすすめいたします。