まちづくり条例と指導要綱の違いとは?実務ではほぼ同じと考えてよい理由を解説
土地利用や建築の事前協議でよく出てくるのが、
・まちづくり条例
・指導要綱
この2つ。
役所から
「これは条例じゃなくて指導要綱です」
と言われることもありますが、結論からいうと――
👉 実務上はほぼ同じ規制だと思って問題ありません。
この記事では、
✔ 条例と指導要綱の法的な違い
✔ そもそも「要綱」とは何か
✔ なぜ実際には守らないと進まないのか
をわかりやすく解説します。
※まちづくり条例そのものについては、こちらの記事で詳しく解説しています
👉 「まちづくり条例とは?開発許可との違いを解説」(前回記事リンク)
目次
まちづくり条例と指導要綱の一番の違い
まず形式的な違いはこうです。
▶ まちづくり条例
市町村が議会で制定する正式なルール
=法令に近い位置づけ
▶ 指導要綱
自治体が行政運用として定めた内部ルール
=法律ではなく「運用基準」
つまり法律上は、
✅ 条例=ルールとしての強制力あり
⚠ 要綱=あくまで行政指導(おねがい)の基準
という整理になります。
そもそも「指導要綱」って法律でどういう位置づけ?
指導要綱とは簡単にいうと、
👉 行政が仕事を進めるための“運用ルール集”
です。
法律のように国会や議会で決めるものではなく、
自治体内部で定められます。
そのため理屈上は、
「守らなくても罰則はない」
という扱いになっています。
でも実際は守らないと進まないのが現実
ここが超重要ポイントです。
形式上は任意でも、実務では――
❌ 要綱を守らない=協議が通らない
❌ 要綱に従わない=許可・確認が進まない
という運用がほとんど。
つまり現場では、
👉 事実上の強制ルール
として扱われています。
よくある実務パターン
・要綱基準を満たさないと事前協議終了しない
・是正しないと協議締結ができず、開発許可申請ができない
・建築確認の前段階で止められる
結果として、
守らなければ事業そのものが進まない
のが実態です。
なぜ条例ではなく指導要綱で運用する自治体が多いのか?
理由はシンプルで、
✔ 条例より柔軟に運用できる
✔ 改正が簡単
✔ 地域事情に合わせやすい
からです。
実務的には、
「名前は指導要綱だけど中身はまちづくり条例と同じ」
というケースが非常に多く存在します。
結論|実務では条例も要綱も“同じ規制”と考えてよい
法律上の位置づけは違っても、
✔ 協議内容はほぼ同じ
✔ 求められる基準も同じ
✔ 守らないと進まない点も同じ
つまり――
👉 まちづくり条例と指導要綱は実務上ほぼ同じものと思ってOK
です。
名前に惑わされず、
「土地利用調整ルールがあるかどうか」
で判断するのが一番安全です。
よくある勘違い
❌ 要綱だから無視していい
❌ 条例じゃないから簡単
❌ 協力ベースだから強制じゃない
👉 現実はほぼすべてNG判断になります。
まとめ
✔ 条例は正式な法規、要綱は運用ルール
✔ 法的には違うが実務ではほぼ同じ
✔ 守らなければ事業が進まないのが現実
だからこそ――
名称より中身を確認することが最重要です。
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「これは条例?要綱?必要?」という段階からお気軽にご相談ください。


